写真家・吉田航太のブログ

映画『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』

アップリンク渋谷で映画『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』を見た。先日まで神保町の岩波ホールでやっていたのを見に行きそびれていたので、タイミングよく見ることができた。多様な図書館の仕事が詰まっているという事前知識で見たけれど、実際にその内容が余すところなく200分という長時間の映像になっており、凝縮されず全部見せだった。貸し出し、利用者の対応はもちろんのこと、ニューヨーカーたちに図書館を通じてどうなってほしいかを考え、豊かな生活を根底に、子どもの居場所、再就職説明会、パソコン教室など、複数の側面から仕事も生活も異なるニューヨーカー一人一人に役立つ場所であるよう企画会議が重ねられていた。

 その200分にも及ぶ映像の中で、「World is possibility.」という言葉が心に残った。ネット環境がない人にはネット端末を貸し出したり、熱のこもった再就職説明会、プログラミング教室、ホームレスの受け入れガイドライン検討会議。どんな人にでも平等に可能性を提供する。そして利用者は可能性を掴もうと熱心に取り組む。その空間がこうやって維持されていることを知り、またその場が図書館であるということに改めて驚かされた。

 見ながら改めてアメリカで住む豊かさとは何だろうと考えていた。住む街、仕事をする街の豊かさは、住む人の心がけやライフスタイルだけではなく、街にこういった豊かさを生もうと奮闘する人や場所があることが大事であると感じた。図書館まで大きくなくても、カフェでも、ちょっとしたお店でもそういう心意気な人が多く、図書館までいかなくても多目的に使えるベンチや公園、そういうものが当たり前のように街に溢れていることがやはり大事であると思った。

| 吉田航太 | - | 23:25 | comments(0) | -
非永遠の永遠、青く赤い時間

後輩のダンス公演を撮りに行った。フレッシュでエネルギッシュで、一人一人の熱が皆と共鳴している感じが実によかった。仕事をちゃんとし始めて、何かが物足りないと感じる日々である。それは今に始まったことではない。アメリカに住む前も、住んでいた時も、住んだ後も、ずっと引きずっているというか、求める世界に全然たどり着いてない。心からシビれる毎日、エネルギッシュで人間の熱で生まれゆく美しさとカッコ良さにもっとどっぷり浸かって仕事をしたいと思う。さて、どうしようか。それをずっと考えているけれど、まだ僕が生きたい世界は僕自身が知らないのだと思う。ただ、想定してなかった新しい景色を見続けたいと思う。

| 吉田航太 | - | 03:13 | comments(0) | -
ふとしたところに写真を飾る

ふとお手洗いに入ったら写真が貼ってあったりする。すごくいいなぁと思って出会う度についiphoneで撮ってしまう。お手洗いとか洗面所とか階段の踊り場とか廊下とか。ふとしたところにある写真が目に留まり、その瞬間だけちょっと違う感情が自分の身体に流れる。旅を思ったり、心が安らいだり。あまり広くないからサイズは大きすぎないほうがいい。ハガキかキャビネ、2Lがベター。紙がザラザラなほど、いい。毎日の豊かさのひとつ。これも、写真。

 撮った先から忘れてゆく、何気ない日常の写真、何気ない旅先の写真の行き場はまさにこのような場所ではないかと思う。作品をブックにまとめるだけに固執せず、思い立ったときにそれらの写真を小さくでも紙にする習慣を、そしてふとしたところに飾ってみることを大事にしたい。

| 吉田航太 | - | 23:28 | comments(0) | -
"Cali"は人のビーチライフ

 元鳥取でサーフィンをしていて、今は卒業して愛知で働いているSさんから鳥取帰るからサーフィン撮りに来てよと誘われ午後から意気揚々と海に出かけた。度々誘ってくれて嬉しい。僕がアメリカに行く前から一緒に海に連れてってもらったりしていて、好きなことを純粋にしていて、カッコよくて、少年のようなSさんはずっとずっと憧れ。Sさんと彼女のMさんと海に行って、久しぶりにサーフィンを撮りながら海岸に立っていたら、どこかカリフォルニアにいた頃を思い出していた。

 カリフォルニアは波がいいからいたるところにサーフィンをしている人がいる。けれど、この鳥取の白兎海岸のちょっと西だってサーフィンをしている人がいる。何も変わらないと思った。

 アメリカ人は、カリフォルニアの雰囲気をダブルコーテーションをつけて"Cali"と表現する。それは、みなさんが思い浮かべるカリフォルニアの雰囲気と変わらない。けれど、ディテールを見ていくと、もちろん海が美しくて、太陽が輝いていて、気温がよくてといった環境的なものあるのだけど、それにも増して、人が海辺で生活しているそのものをあらわしていると思う。サーフィンに朝行って、仕事から帰ってまた夕方に入る。海岸をドライブする。海岸でコーヒーを淹れて飲む。海に行って休憩する。ビーチサイドにバスケットやバレーコートを作って、みんなでする。そのどれもが海を中心としている。海を中心に生活している。海にいる時間が長い。だから、海辺にお店が多い。から、人が集まってくる。

 何をするにもベースが海にある、それはとても心地いい。それを"Cali"の人は知っているから海で過ごす。そんな海が僕も好きである。そんなことをふと考えた美しい春晴れの午後だった。

| 吉田航太 | - | 23:50 | comments(0) | -
「面白い」

本質的に面白いということを感じる、手にする、満たされる、ということは、他のことを踏み倒してでも、そのものだけに黙って愚直に精魂かけた時間の賜物。だと思う。

| 吉田航太 | - | 17:53 | comments(0) | -
Do Everything.

 2019年も始まって3日。2019年、写真でできることは、全てやる気持ちで。と年末に書いたけれど、それからずっとそのことを考えていた。やっぱり何であってもだいたいでいいやだと面白さが楽しさが半減する。から、何でも全部やってやろうくらいの気持ちの方が情熱がめらめらと燃える。大変でもどこか不思議と楽しい。それが結果的に8割くらいであってもかなり濃い8割だと思う。

 それぞれの暮らしで、仕事で、学業で、取り組みの中で、頑張ること、頑張りたいこと、楽しむこと、遊ぶこと、何でも全てやる気持ちでスタートをそのスマホを持つマウスを持つその手から。ちょっと自分の手を自分で眺めると出来そうな気がしてくる、力が湧いてくる気がする。その調子で毎日いたい。

 僕の2019年はDo evening with Photographyで毎日、日々楽しく生きたい。
改めて、今年もどうぞよろしくお願いいたします!

#doeverything

| 吉田航太 | - | 23:56 | comments(0) | -
明けましておめでとうございます

明けましておめでとうございます🌅
2019年もときめきを大事にフレッシュに写真を撮っていきたいです。
本年もどうぞ宜しくお願いいたします。

Photo by Keisuke Mitsumoto

| 吉田航太 | - | 23:53 | comments(0) | -
2018年の終わりに

2018年もお世話になりました。
昨年の今はまだアメリカ生活だったので、年明け日本に戻ってからまたたくさんの人に支えられてなんとか2018年終えられることができました。
毎度毎度、好き勝手やってしまうのですが、それでも「こいつにやらせよう。」「こいつに任せよう。」「こいつを採用しよう。」「こいつに撮られよう。」「こいつの作品を買おう。」そう思ってもらえることは本当に幸せなことだなぁとつくづく思います。素晴らしい人がたくさんいる中でそんなに偉大ではないけれど、それでも貴重な時間と機会とお金を自分に注いで頂けることは本当に嬉しいことで、毎度毎度背筋が伸びます。いつもいつもどうもありがとうございます。
 今、少しでも僕の顔が思い浮かんで頂いた、全ての人のお陰で24年をまたいだ今の僕はあります。感謝してもしきれませんが、なかなか直接感謝できていないことがまだまだなってない部分かと思います。ご容赦ください。ただやっぱり365日あっても、たくさんのことは意外にできないので、失礼も多々あるかと思いますが、来年も変わらず「シビれる」「酔いしれる」瞬間を大事に日本で世界で向き合っていきたいと思っております。
 僕はグラデーションが好きです。グラデーションは個々の色の集合体という意味、色ですが、いろんな単色が混ざっていて、単色も見えるけど隣同士が混ざった色もある。そしてそれで一つと捉える。この世界にたくさんのものが存在していて、その中で、人から情景まで横断的にシビれるものに向き合う。カメラを交えて瞬間に向き合うのは好きですし、それぞれでシビれる瞬間にエクスタシーを感じます。また、会ってくれる人、飲んでくれる人、仲良くしてくれる人たちもそれぞれが別のことをしていて別の暮らしがあって、結局は個々人で成り立っておりますが、それでも交わって、人間が育って、楽しい時間が生まれていくのはこの上ない人生の充足感があります。
 2019年、写真でできることは、全てやる気持ちで参ります。もちろん1年で全てはできませんが、それくらいの気持ちで、撮る眼差しも紙もウェブ上も「シビれる」に寄り添ってまずは僕がシビれ続けて、それが一人一人に伝染していけるように、勇気になるように、情熱が湧くきっかけになるように、無茶苦茶にしつけならずに突き進みたいと思っております。誰かの生活の中で、満たされる時間、夢広げる時間、考える時間が写真の前で少しでも多く生まれますように。

良いお年をお迎えくださいませ。

鳥取より吉田航太でした。

| 吉田航太 | - | 23:59 | comments(0) | -
パリ管弦楽団 Be nature

 今夜はパリ管弦楽団の鳥取公演を聴いた。とりぎん文化会館25周年、山陰放送が開局65周年記念の開催であった。演目はベートーヴェンの『田園』それからマーラーの『巨人(交響曲第1番ニ長調)』であった。1階席の後ろの方で聴いていたが、繊細な演奏に感動した。第一印象は、音色も去ることながら演奏者の動きであった。優しく弱い音ほど、ヴァイオリンのような弦楽器であれば、大きく振りかぶって弾き、ティンパニなどの打楽器は前傾姿勢になって、直に耳で音を確かめるかのように叩く。それがとても印象的であった。優しく弱く奏でるほど、奏でるまでの助走はそれ以上に丁寧にしているように見えた。これは写真でも同じことだと思い、心に留めた。

 一番聴き入ってしまったのは、マーラーの方で、しっかりと巨人を聞いたのは初めてであったが、前のめりになって、目と耳で鑑賞していた。ヴェートーヴェンにはなかった、打楽器、パーカッションも加わり、音に迫力が増し、それでいて、様々な階調、音色が多く盛り込まれ、響き合っているのももうたまらなくシビれた。長い交響曲でも展開に富んで飽きがこない。そこに盛り込まれている本当に小さい音が、1階席の後ろまで伸びてくるのである。もちろん、強弱のウェーブも。それはどこか霧がサーっと流れてくるような感覚に陥って、霧が立ち込める世界が広がったように見えた。その繊細さは先に述べたように霧立ち込める、草原のようで、海のようで、朝のようで夕のようであった。様々な美しい自然が音楽となって広がっている感じがした。それはまさにbe natural ではなくbe natureだと思った。

 音楽やもちろん写真もそうであるが、よりクラシック、アナログなものが人間の求めんとする感覚欲みたいなものを満たしてくれる。けれど、その音楽、写真のどちらもが、どうだと言わんばかりの人間の意図がふんだんに盛り込まれたものももちろんある。友人と話していたが、演じる楽団、国が違うだけで同じ交響曲でもガラッとイメージが変わる。ただ、極上の一品はやはりそこに人間の存在が消え、自然そのものがそこにある、広がるものなのではないかと思う。そんなものに触れてゆける、また、生み出せるような人生を送りたいと思った。少なくとも様々なそれに触れてゆくことを大事にしたいと改めて思った。

 拍手に包まれ入場し、簡単にチューニングをして、コンダクターの腕が揺れたその瞬間から一心不乱に体をフルに使い、優しく繊細な音を永遠と奏で続けるタフで寡黙な遥か欧州の人たちに称揚の眼差しでブラボーと叫び余韻に浸った夜だった。

| 吉田航太 | - | 23:59 | comments(0) | -
コーヒーを飲むそのちょっと前

 コーヒーが好きだ。正確にはコーヒーとビールが同率一位で好きだ。だから、マグカップもシビれたものを集めて、一人ぼっちのアトリエに30個近くある。スターバックスのものから道端で気になって入った店でシビれて買ったものからもういろいろである。コーヒーを飲む時はお湯を沸かすケトルのスイッチを入れる時にだいたいどのマグカップにしようか決まっている。30個もあるのに全部違うからその瞬間の気分で選ぶから続いて同じものを使うことはない。充足感がある、満たされるコーヒータイムになる。

 最近ラボでコーヒーを飲むことが多いから必然とマグボトルで飲むことが多くなった。夜遅くに帰って、アトリエで手に持つのはビールだから随分とマグカップで飲むことが少なくなった気がしていた。今、マグカップで飲んでいて気づいたけれど、マグボトルは飲み口が小さくあるものはコーヒーの味は分かっても、匂いが分からない。倒すことはないし、こぼすこともないけれど、匂いが分からない。だから、マグボトルで飲む時に何か物足りなさを感じていたのだと気づいた。もちろん、マグボトルのあの飲み口にしか穴のないのがよくないのであって、広い飲み口のものを選べばそんなことなはい。マグボトルもそうやって選ぼうと思った。

 マグカップで飲むコーヒーが美味しい夜。金曜ナイト。もう少しして、作業が終わればビールの刻がやってくる。えへへ😋

Have a good night & weekend.

| 吉田航太 | - | 22:59 | comments(0) | -
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